ebiyの名言18(少し長い)
寂しさについて。。。
親鸞:おまえ(弟子の唯円)の寂しさは対象によっていやされる寂しさだが、
私の寂しさはもう何物でもいやされない寂しさだ。人間の運命としての
寂しさなのだ。
それはお前が人生を経験していかなくてはわからないことだ。
おまえの今の寂しさはだんだん形が定まって、中心に集中してくるよ。
その寂しさをしのいでからほんとうの寂しさがくるのだ。
今の私のような寂しさが。
しかしこのようなことは話したのではわかるものではない。
おまえがおのずから知っていくよ。
唯円:では私はどうすればいいのでしょうか。
親鸞:寂しい時は寂しがるがいい。
運命がおまえを育てているのだよ。ただ何事もひとすじの心でまじめにやれ。
ひねくれたり、ごまかしたり、自分を欺いたりしないで、自分の心の願いに
忠実に従え。それだけ心得ていればよいのだ。
何が自分の心のほんとうの願いかということも、すぐにはわかるものではない。
さまざまな迷いを自分でつくり出すからな。
しかしまじめでさえあれば、それを見いだす知恵がしだいにみがき出される
ものだ。
唯円:あなたのおっしゃることはよくわかりません。しかし私はまじめに生きる気です。